順張りと逆張りというのは、トレードをするときの狙い方になります。
順張りや逆張りどちらがいいのかは、好みによって変わりますが【逆張り】に関してはギャンブル感覚でトレードされている方が多いように感じます。
正しい知識をつけて根拠のあるトレードをするために、順張りや逆張りのメリットやデメリットを考えながらトレードをしていきましょう。
順張りとは?
順張りは大きなトレンドに対して、トレンドが一致しているときにトレードを行う方法です。
ここで重要なのが上位足がトレンド相場であることです。
ポイント
長期トレンド方向と短期トレンドが一致したときにトレードをするのが順張りである
これだけ聞くと
順張りで狙えば勝てる!
と思いがちですが、そうではなくちゃんとデメリットもあります。
順張りのメリットとデメリット
順張りは長期トレンドと短期トレンドが一致したときにトレードをするため、勝率は高くなりやすいというメリットはありますが、損切りが大きくなりやすく、少しの戻しにも耐えないといけないというデメリットがあります。
メリット
伸びやすいところを狙うため勝率が高くなりやすい
デメリット
損切りが大きくなりやすく、戻しに耐える時間も必要
それではメリットとデメリットについて解説致します。
順張りのメリット
順張りは長期トレンドと短期トレンドが一致したところを狙うため、勝率が高くなりやすいです。
長期的な上昇トレンド相場になりますが、一時的に押し目(短期下降トレンド)ができています。
しかし下降トレンドが終了してトレンド転換ができると、長期トレンド方向へ大きく伸びています。
この短期下降トレンドが終了したときや、上昇トレンドへ転換したときに狙います。
長期下降トレンドの場合も考え方は同じになります。
また短期下降トレンドではなく、ボックス相場ができているときは、そのボックスを抜けたときになります。
順張りは長期トレンドに沿ったトレードなため、勝率が高くなりやすいです。
順張りのデメリット
順張りはエントリータイミングにより、損切りが大きくなりやすく、そして少しの戻しに耐えないといけないときもあります。
左の例は短期下降トレンドが終了して、そのまま伸びてしまった例です。
青○でトレードした場合の損切りは、赤ラインになります。
右側の例はエントリー後、そのまま伸びずに少し押し目を作ったパターンですが、損切りは赤ラインであるため損切りにはかかりません。
エントリー後にそのまま伸びていくのか、押し目を作って戻ってくるかは誰にもわかりません。
ですが、少し幅が大きくなりますが、損切りラインを適切な箇所に置くことで、損切りになることを回避します。
順張りでのエントリーポイントとは?
先ほどの上昇トレンドのチャートでは
この短期下降トレンド中は、【長期上昇トレンド≠短期下降トレンド】であるため狙うことができませんが、この下降トレンドが崩れたとき(トレンドラインブレイク)というのは、少しリスクはありますが狙い目ではあります。
注意ポイント
トレンドラインブレイクはトレンドが崩れただけで、トレンド転換したわけではない
もっと安全な所を狙うと上昇ダウへダウ転換したところを狙います。
2カ所の下降トレンドを切り取ったチャートで、下降トレンドが崩れたあとに直近高値ライン(黄色ライン)を抜けています。
この高値ラインを抜けたときにエントリーすることもできます。
どちらの方法も、短期トレンドが終了してからのエントリーになります。
移動平均線を使って、ゴールデンクロスやデッドクロスも順張りになりますので、こちらも参考になります。
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逆張りとは?
逆張りは短期トレンドに逆らって、エントリーする方法になります。
ただここで間違ってほしくないのですが
「ここまで上昇・下降したのだからそろそろ反転するだろう」
「過去の高値・安値ラインで一度反発しているから、また反発するだろう」
これは逆張りですが、このような考え方のトレードはギャンブルであるため、逆張りでも長期トレンドの確認は必要です。
逆張りの狙い方は、長期トレンド方向に対して短期相場の反発点でトレードをします。
この反発点は長期トレンド方向と同じ方向への反発です。
先ほどの上昇トレンドのチャートにチャネルラインを追加しました。
このチャネルラインでの反発を狙います。
このようなチャネルラインでのエントリーでは、短期下降トレンド途中での買い狙いですので、逆張りトレードになります。
逆張りでのメリットとデメリット
逆張りは損切りを小さくできるメリットはありますが、勝率が低くなりやすいというデメリットがあります。
メリット
損切りを小さくできる
デメリット
エントリーできないことが多く、勝率が低くなりやすい
逆張りのメリット
反発ラインが明確になれば、そのラインは強固になるため損切りラインになります。
損切りラインが明確になれば、そのライン付近でトレードをすることで損切り幅を小さくできます。
これはボックス相場だとわかりやすいです。
左の例は、ボックス相場での損切りラインになります。
サポートラインで2回以上反発していることが重要になりますが、ここでエントリーできればその少し下が損切りになります。
右側の例では、チャネルラインでのエントリーで、トレンドラインブレイクを狙います。
この場合も、2回以上反発したラインが重要になります。
逆張りのデメリット
逆張りの場合、強固なラインができる必要がありますが、強固なラインができない場合はエントリーができなかったり、ラインができてもそこまでレートが戻ってきてくれなくなると狙えなかったりします。
ラインまで届かなければ、エントリーできずに見逃すことも多くなります。
逆に下降トレンドの勢いが強くなった場合、損切りにも合いやすいです。
このような場合ですね。
相場の分析ミスや、ここまで大きく抜けなくても、長いひげを作って損切りに合う場合もあります。
逆張りでのエントリーポイントとは?
逆張りでエントリーを考える場合は、ラインが引けることが重要になってきます。
そして同じ逆張りでも、ラインにタッチしてエントリーする方法と、反転を確認したからエントリーする方法があります。
ラインタッチでエントリーする場合は、損切りをかなり小さくできますが、反転のサインを見るわけではありませんのでリスクが高くなります。
しかし反転を確認してエントリーする場合は、少し損切りは大きくなりますが、反転のサインを確認しているため損切りになるリスクを低くできます。
天井圏や天底圏で見られる反転のサインはこちらを参考にしてください。
まとめ
順張りも逆張りも、上位足のトレンド方向にトレードすることに変わらないです。
ただエントリーするタイミングが違うだけなのです。
大きく伸びているから、そろそろ反転するだろう
こんな何の根拠もないトレードは、ただのギャンブルですのでやらないようにしましょう。