FXでトレード検証は稼ぐ技術を身につけるために必要なことで、この検証をせずにリアルマネーでトレードをしても必ずお金を失います。
検証方法は現在進行系のチャートで行う方法と過去のチャートを使った方法がありますが、現在進行系のチャートで検証をしても、チャートの右側がまだわかっていないためトレード手法やルールの改善に時間がかかります。
そのため過去のチャートを使いトレード検証していく必要があります。
過去検証とよく言うのですが、プロのトレーダーはこの過去検証に膨大な時間を使い、稼ぐ技術を身につけています。
今回はトレード検証の方法や手順について解説していきます。
トレード検証方法の手順は?
冒頭でも述べましたが、トレード検証を動いているチャートでいきなり始めると時間がかかります。
そこでまず行うのが止まっているチャートで検証していく方法です。
止まっているチャートでインジケーターやライントレードなどの手法やルールの構築を行い、手法やルールの構築ができれば動いているチャートで改善を行っていきます。
検証の順番
止まっているチャートで手法やルールの構築
動いているチャートで手法やルールの改善
インジケーターにもそれぞれ特徴があり、弱点もあるため別のインジケーターを使ったりあるいは追加したり・・・。
止まっているチャートで再度構築を行っては、動くチャートで改善していくといった方法をひたすら繰り返します。
止まっているチャートの検証方法
止まっているチャートというのはすでに完成された過去チャートになります。
過去チャートであれば、チャートの右側ができているためトレンドもレンジ相場も分かっている状態です。
このローソク足だけのチャートに、使用するインジケーターの組み合わせや設定、水平ラインやトレンドラインは使うのかなど検討していきます。
インジケーターの設定
インジケーターの組み合わせ
水平ラインの有無
トレンドラインの有無
これらを過去チャートで、あなたにとってどの方法がいいのか見つけていきます。
このときに多くの通貨ペアで検証することをオススメします。
検証する通貨ペア
私が知る限り、専業トレーダーが稼ぐことができない通貨ペアがあるというのを聞いたことがありません。
通貨ペアによりインジケーターを使い分けているトレーダーも聞いたことがありません。
レンジ相場だから今はトレードできない
そういう理由ではないです。
トレーダーの中には通貨ペアを絞ってトレードされている方を知っていますが、その方が別の通貨ペアで勝てないかというとそういうわけではなく、絞った方がやりやすいとのことでした。
むしろ磨き上げた武器(手法)であればどの通貨ペアでも通用する。
通貨ペアを絞ることは、トレードチャンスは減りますが悪いことではありません。
ただ検証は数多くする必要があるため、多くの通貨ペアで検証するようにしましょう。
検証する時間足
多くのトレーダーが見ている1時足から見るようにした方がいいでしょう。
理由は、1時間足はスキャルピング、デイトレ、スイングのトレーダーが見るためです。
1時間足の検証から始めて、スキャルピングでれば15分足や5分足の動きを見たり、デイトレであれば4時間足や15分足を見たりしていきます。
今の時点でトレードスタイルが決まってなければ、まずは1時間足のメインに見てみてはどうでしょうか?
もしスタイルが決まっていてメインの時間足が4時間足であれば4時間足を見る。
プロトレーダーの教材を購入されて1時間足と4時間足を見ることとなっていれば、その時間足を見るようにしましょう。
伸びているポイントの検証
これは1から手法やルール構築する人も、プロトレーダーの教材を購入された人もやるべきことが「伸びているポイントの検証」です。
トレードはトレンドに乗ることができればかなりおいしいです。
そんなの当たり前だろ
その通りなのです。
ならトレンドとなっているポイントでは、使っているインジケーターはどうなっていますか?
ライントレードでれば、どんな状況で伸びていますか?
移動平均線でればパーフェクトオーダーになっていれば伸びていると思います。
ライントレードでれば上位足でトレンドラインが引けていたり、何度か反発しているような水平ラインが引けたりするわけです。
その伸びてトレンドができているポイントでの共通点を探し出して、トレードしないといけないと思うような“形”を見つける必要があります。
伸びていないポイントの検証
伸びているポイントだけを見ていてはいけません。
逆に全然伸びずに、トレードできないなと思うポイントも見る必要があります。
これは損切りになる可能性を減らすためで、荒れている相場やレンジ相場などが該当します。
レンジ相場が終わればトレンド相場になっていることもあります。
そのトレンド相場になるときの“形”にも注目するようにしましょう。
ちなみに
この“形”というのは移動平均線であれば“並びや位置関係”が該当してきます。
こちらでも解説していますので、よければお読みください。
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動いているチャートの検証方法
止まっているチャートで検証を進め、ある程度狙えるポイントなど区別できるようになれば、動くチャートでトレードしていく必要があります。
ここではリアルタイムでトレードをしていくか、「練習君」などのトレーニングツールを使う方法があります。
リアルタイムでトレード検証をするには時間がかかりますが、練習君では土日でもできてスピード調整もできるため、4時間足もかなり早く進めることができます。
練習君に関してはこちらをご覧ください。
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止まっているチャートではうまくいきそうな気がしますが、チャートの右側が見えていない状態ではうまくいかないことが多いです。
リアルタイムでトレードをする場合は、デモトレードでするようにしましょう。
伸びているポイントだけを狙う
止まっているチャートではトレンドとなって伸びているポイントを見てきたはずです。
動くチャートでも同じように、伸びるポイントだけを狙っていきます。
そして伸びていないポイントでは狙わないようにすることも鉄則です。
移動平均線がごちゃごちゃしてパーフェクトオーダーになってもないのに、指標発表などの要因で急落・急騰する場面があるかもしれません。
そのような場合でも「狙いたかった」と思うのではなく、狙える相場環境ではないのであれば狙わない。
ここで「トレードしない」=「良いトレード」だったと思えるようにしましょう。
手法やルールの改善
動くチャートでの役割は手法やルールの改善になってきます。
エントリータイミングは適切だったか
損切り幅は適切だったか
利確のタイミングは適切だったか
これらを常に考えて、損切りになったとしてもルール通りに損切りをする。
利益になっていれば大きく伸ばせるようにしていきましょう。
狙えるポイントの狙ってはいけないポイントを明確にすることで、無駄なトレードを減らしトータルで資金を増やすことができてきます。
まとめ
トレード勝てない人は圧倒的に検証していません。
あなたのPCの向こう側にはプロトレーダーがいるわけです。
プロと同じようなトレードを検証も全くせずにできるわけありません。
プロ野球選手の球を、素人がホームラン打つことができますでしょうか?
バッターは長期にわたりトレーニングや、相手投手の研究をしてヒットやホームランを打っているわけです。
FXの世界でも同じで、プロトレーダーを相手に何もしなくても同じように稼げるのか?
はっきり言って無理です。
お金を早く稼ぎたいという感情だけが先走っているのです。
まずはあなたの武器(手法)を見つけて、その武器(手法)を磨くことに時間をかけるようにしましょう。