時間足には1分足や5分足、15分足、1時間足、4時間足や日足などありますが、4時間足では上昇トレンドなのに1時間足では下降トレンドになっていることもあります。
どっちを狙えばいいの?
なんて思う人も多いはず。
そこで時間足で見方について解説していきます。
時間足とは?
FXのチャートでは見る時間足を選びます。
冒頭にも述べましたが、1分足や5分足のような分足から1時間足、4時間足などの時間足から日足、週足、月足まであります。
そして各時間足ではローソク足がその時間で1個作られます。
このチャートが1時間足であれば、ローソク足が1時間で1個作られます。
日足なら1日に1個ということになります。
まずこれは必ず知っておく必要があります。
時間足でトレンド方向が違う理由
上位足では上昇トレンドなのに下位足では下降トレンドになっている場面というのはよくあること。
この上位足では上昇トレンドである場合に、下位足では下降トレンドというのはどういうときに起こるのか?
それは押し目を作っている場面になります。
下降トレンドの場合は戻りになります。
メモ
押し目は上昇トレンドで買いポジションを持っていたトレーダーによる決済注文(売り注文)の集中と、下位足で新規売り注文を入れ始めるトレーダーにより起こります。
トレンドフォローを狙うのであれば、上位足と同じ方向を狙うべきなので上位足が上昇トレンドであるなら下位足でも上昇トレンドになったときを狙うのがベストです。
チャートを見ながら解説していきます。
押し目を作っている
上位足では上昇トレンドである場合に、下位足では下降トレンドを作っている場面が押し目を作っている場面です。
この4時間足のチャートでは上昇トレンドを作っていますが、黄色○のエリアでは下降トレンドを作っています。
ここを下位足の1時間足を見てみます。
これがその1時間足のチャートです。
下降トレンドになっていることがわかります。
4時間足などの長期で買いポジションを持って利益を増やしてきたトレーダーが決済注文を入れ始め、その下げに対して短期トレーダーが新たに売り注文を入れることで下降トレンドが出来上がります。
更に小さなトレンド
先ほどの例で、4時間足では上昇トレンドであり、1時間足では下降トレンドになっている。
実は更に下の足でもトレンドができていることもあります。
先ほどの1時間足のチャートでは下降トレンドになっていますが、ここでも小さな上昇トレンドができています。
黄色○のエリアを5分足で見てみます。
5分足では上昇トレンドになっていますね。
先ほどのチャートから考えると、
トレンド方向が違う
・4時間足では上昇トレンド
・1時間足では下降トレンド
・5分足は上昇トレンド
といった場面です。
これは時間足をずらしても同じで日足、4時間足、1時間足の関係でも同じ場面があります。
4時間足が上で1時間足が下・・・5分足は上で・・・
結局、買いと売りどっちで狙えばいいの?
この悩みはトレードスタイルが決まってないから起こります。
どこを狙っていきたいのか?
それを明確にしていく必要があります。
レンジ相場の中のトレンド
例えば日足がレンジ相場であってもその中では、上昇トレンドや下降トレンドが出来上がっていることもあります。
例えばこのレンジ相場。
左側から下落してきて一時的な保ち合い相場になっていますね。
この中で黄色○のエリアを1時間足で見てみましょう。
1時間足では上昇トレンドになっています。
もちろんこの時間足の中でも5分足では下降トレンドができていたりするわけです。
日足レベルでのレンジ相場では1時間足でもトレンドが確認できますが、1時間足がレンジ相場であれば5分足や1分足レベルでしかトレンドが確認できないため、レンジ相場が小さいと狙っても利幅が小さくなってしまいます。
そのため、トレードしないという判断も必要になってきます。
見る時間足を固定する
日足を見て、4時間足も見て、1時間足、5分足、1分足も見て・・・。
あまり多くの時間足のチャートを見てしまうと、トレンド方向の違いにより混乱してしまいがちになります。
どの時間軸のトレンドを狙っていきたいのか?
4時間足のトレンドを狙いたいのに、5分足でトレンドができているからという理由で狙っていてはいけません。
4時間足でトレンドを確認する必要があるわけです。
あなたのスタイルを確立する
どの時間足でトレンド確認すればいいの?
それはあなたのスタイルにあった方法を見つける必要があるのですが、トレードスタイルを大きく分けると
3つのトレードスタイル
・スキャルピング
・デイトレ
・スイング
この3つ。
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時間足でのトレードスタイル
時間軸ではトレードスタイルによって、見る時間軸は違います。 トレードスタイルは大きく3つに分かれます。 ・スキャルピング ・デイトレ ・スイング この3つがトレードスタイルになります。
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時間足が小さくなればなるほどトレンド発生も多くなり、その分チャンスもあると思われますが、狙える利幅が小さくなりトレード回数も多くなります。
そのため早い判断能力が必要で、見る時間足も多くなってしまうスキャルピングは難しいです。
スイングでは、今はチャンスがないからスキャルピングをやろう
このような考え方は禁物で、スイングとスキャルピングとでは難易度が違うため、いろんな時間足でトレンドを狙うのではなく、あなたのスタイルに合わせて狙いやすいトレンドを狙うようにしましょう。
下位足のチャートを見ないようにする
デイトレやスイングトレードをする場合に、5分足や1分足など見ないようにするというのも良いやり方です。
というのも時間足は、多くのトレーダーが見るため長期足の方が強くなります。
例えば日足で何度も跳ね返っている高値がある場合に、スキャルピングやデイトレ、スイングでトレードしているトレーダーはその日足で確認できる高値は意識します。
なにせまた跳ね返ればスキャルピングトレーダーでもおいしいからです。
下位足が注目されにくい理由
例えば4時間足は4時間で1個のローソク足ができるのに対し、5分足は4時間もあれば48個もローソク足ができる。
48個でできている5分足のトレンドは、4時間足ではローソク足1個の中のトレンドであるため、4時間足をメインでトレードする場合は5分足でトレンド相場であっても意識されにくい。
小さな時間足は弱いため意識しない=最初から見ない
という方法もあります。
小さな値動きにも着目しよう
わざわざ下位足を見に行くのではなく、チャートから下位足の値動きを見る方法を身につけた方がいいです。
なぜその方がいいのか?
それは全体の流れを見ながら、小さな流れを読むことで狙うべき方向の間違いを減らすためです。
下位足をズームしたチャートで見ると、長期足の流れをつい忘れがちになってしまいます。
ではどのようにして下位足の動きをみるのか見ていきましょう。
トレンドの中の小さなトレンド
先ほどでも述べましたが、4時間足でも確認できる大きなトレンドの中にも、そのトレンドに逆らった小さなトレンドがあります。
いわゆる押し目なのですが、その押し目が終了すれば買い狙いということになります。
例えば先ほどの4時間足のチャートで押し目を作っている場面で、先ほどの1時間足では下降トレンドになっていました。
ここに下降トレンドラインを引くことで、トレンド終了したら買いで狙っていけることになります。
さすがにここから1分足の動きを読むことは無理ですが、1つ下の値動きはわかるようになりましょう。
チャートパターンのなかの小さなチャートパターン
これは特にダブルトップやダブルボトムのような天井・天底圏で見られるチャートパターンで、大きなダブルトップorダブルボトムの中に小さなダブルトップorダブルボトムを確認することができます。
まず注目してほしいのが、白の水平ラインがネックラインになっており、ダブルボトムが確認できます。
しかしこのダブルボトムを確認する前に早い段階でダブルボトムを確認してからエントリーすることもできます。
黄色○(矢印)を見ると、ローソク足の動きからダブルボトムになっています。
わかりますでしょうか?
ダブルボトムになっています。
わかりにくければダブルボトムを、1時間足で確認してもいいでしょう。
1時間足のチャートで、右端にネックラインを引きました。
ポイント
上位足のローソク足の動きから、下位足の動きを予測する。
下位足でどのような形になれば狙えるか準備を始める。
今回だと4時間足で上昇トレンドを確認して、ダブルボトムのような形を確認したため、下位足である1時間足でダブルボトムを確認してネックラインを引き、ネックラインより上へローソク足が抜ければ買いで狙えるようになる。
このような作戦を立てておきます。
先ほど下位足を見ないという方法もありと言いましたが、目的を持って見ることは全然良いと思います。
目的もなくただトレンドを見て混乱するのはよくないです。
見ておくべき時間足
どんなトレードスタイルでも見ておいた方がいい時間足というのがあります。
それが日足です。
毎日必ずというわけではありませんが、過去から意識されるような価格があった場合、急反発する可能性があります。
とくにスキャルピングトレーダーではあまり見ない時間足でもあるため見逃しがちになります。
例えばこの5分足。
スキャルピングなら必ずといって見る時間足でしょう。
勢いよく上昇していたのに急反発して下落していますね。
例えばこの部分を1時間足でも見てみます。
1時間足でも急反発していますね。
上昇トレンドが終了して下降トレンドになっています。
それも結構勢いよく下落していますね。
この頂点に意識される価格が過去にあったわけですが、それを日足などの大きな時間足で確認しておく必要があるわけです。
日足のチャートでは一度反発している高値が存在しました。
右側の頂点(黄色○)のエリアは5分足や1時間足でみた部分です。
日足で確認できなければ週足や月足でも確認すべきなのですが、大きな時間足であれば反発の威力は強いので、スキャルピングでトレードする場合は注意すべきことです。
まとめ
時間足によりチャートの違いについて解説してきました。
値動きには買い注文もあれば売り注文があります。
上昇相場の場合、買いポジションで利益が出ればどこかで決済(売り注文)が必要になり、売り注文が集中すれば下降トレンドができることもあります。
でもそれは短期的な下降トレンド(押し目)に過ぎず、下降トレンドの勢いがなくなってくれば再度上昇トレンドに沿って買いポジションを入れてくるトレーダーが出てきます。
トレードはあなたのスタイルに合わせて見るべき時間足を決める必要があるため、トレンドができていればとにかくエントリーするようなことはしないようにしましょう。