FXをいざ始めようと決意しても、何からどう始めていいのかわからないもの。
学校では教えてくれるわけでもないので、とりあえずインターネットで調べてみたり、本屋にいって「FXで毎月10万円稼ぐ方法」や「FX入門」などといった書籍を買ってみたり。
正直、本屋でFXの本を買いあさってもあまり意味がないのですが、FXをこれから始めようとしている人が陥る謝った考え方について紹介していきます。
独学の危険性
FXを始めてみようとしても、周囲で稼いでいる人がいるのであれば相談できますが、多くの人は相談できる人がいなくて独学で始める人が多いのではないでしょうか?
独学だとなかなか気づけない間違った考え方があります。
独学で始める人が陥る考え
・いつでも稼ぐことができる
・稼ぐための特別な方法がある
・勉強し続ければ稼げるようになる
いつでも稼ぐことができる
本屋に行くと、毎月10万円とか50万円稼ぐとか見かけますが、まず先に知っておかないといけないのが、チャートを開けば稼ぐことができるわけではありません。
稼げる相場もありますが、稼ぐことができない相場(手を出してはいけない相場)が必ずあります。
この2つのチャートでどちらがリスクを低くして稼ぎやすいかは一目瞭然です。
上昇トレンド相場になっている1つ目のチャートです。
トレンドに乗ることができれば大きく利益を伸ばすことができますね。
逆に手を出してはいけない相場はどうでしょうか?
上下動がかなり激しく、エントリーしてもすぐに決済しなければいけませんし、下手すれば損切りが連続する可能性もでてきます。
残念ながらいつでも時間さえあればお金を稼げるわけではありません。
FX相場は上がるか下がるかの2択なので、ギャンブルでやるのであればいつでも稼ぐことはできるかもしれません。
当然ですが、うまくいっても長続きするわけありません。
FXで稼ぎ続けるようになるためには「待つ」ことを知る必要があり、これは本屋で売っている書籍にも書いていることが多いです。
ただ問題がいつまで「待つ」のか書いていないです。
稼ぐための特別な方法がある
プロトレーダーは特別な方法で稼いでいるのではないか?
勝率が高い方法を持っているのではないのか?
最強のインジケーターがあるのではないか?
初心者の中には、こんな考え方を持っている人も多くいます。
そんなものはなくて、プロトレーダーはそれぞれのトレード手法で稼げるポイントでしかトレードしません。
そのポイントだけを見せられた初心者が、その手法を購入して最強の武器を手にしたと勘違いしてしまうのです。
プロトレーダーは特殊な方法を使っているわけではなく、移動平均線やボリンジャーバンド、MACD、ストキャスティックスなどMT4で普通に使えるインジケーターを使ったり、水平ラインやトレンドラインを引いたりしてトレードしています。
当然ながら損切りもしています。
ただし損切りするときは小さく損切りして、利益を最大限伸ばす方法を知っているのです。
それもシンプルな方法です。
そして何より「待つ」ことができています。
狙うポイントを絞っているのですね。
狙うポイントはたった1つ
プロトレーダーはこの1つのポイントを検証で見つけ出しています。
勉強し続ければ稼げるようになる
知識をつけることは良いことですが、それだけで稼げるようになるのかは別です。
FXの基礎知識をつけるため、本屋で購入する本は1冊~3冊程度で十分です。
たくさんあるインジケーターも全て使える必要性もありません。
プロトレーダーの中にはインジケーターを一切使わず、水平ラインやトレンドラインだけで稼ぐ人たちもいます。
逆に1や2つのインジケーターだけで稼ぎ、水平ラインなどのラインを一切引かない人もいます。
プロの手法を購入して、その手法を実戦するだけでいいぐらいです。
ただプロトレーダーの教材ではFXとは?ロングとは?ショートとは?のようなFXの基礎知識は盛り込まれてないことが多いため、FX入門書を1冊は持っていてもいいかもしれません。
本屋で手に入る本はそれぐらいのものでしかないです。
大事なのは知識をつけることよりも、過去検証とデモトレードやトレーニングツールを使って経験を積むことの方が重要です。
勉強より検証に時間をかけよう
先ほどにも述べましたが、勉強よりも検証に時間をかける必要があり、独学でやる場合は1個1個インジケーターの使い方を学ぶのではなく、早い内にまず1つに絞って検証していく必要があります。
そもそもなぜ検証が必要なのでしょうか?
検証が必要な理由
相場の流れを身につける
売買の優位性を身につける
トレードのタイミングを身につける
相場の流れを身につける
相場には短期的な流れから長期的な流れを作っています。
トレンドフォローを狙うのであれば、長期的な流れを読み取れるようになる必要があります。
長期的な相場でトレンドなのかレンジなのか判断することも必要ですし、短期的はどのような相場なのか読み取れるようになる必要があります。
トレンドだと判断しても結果、間違っていることもあるでしょうが、トレードの基準が必要で間違うのは仕方がないと考えるのも大事なのです。
相場の未来は誰にも分からないため、トレンドが始まったのか終了したのかは結果論でしかありません。
トレンドが始まったと判断できる基準
トレンドが終了したと判断する基準
この基準は手法によって違ってきますが、どの方法にも正解不正解がないため、数多くの検証をすることで、得られた「あなただけの正解」を見つけることが必要です。
売買の優位性を身につける
相場には優位性が存在します。
今は買いに優位性があるのか、売りに優位性があるのか。
それは水平ラインやトレンドライン、移動平均線などで判断することができます。
水平ラインではレジサポラインが該当するのですが、レジサポラインは売買の分岐点を示すラインです。
このレジサポラインを引けるようになるためにも検証と練習が必要になります。
レジサポラインに関してはこちらでも詳しく書いていますのでよければお読みください。
-
レジサポ転換で優位性のあるトレード方法
FXでトレードをするときに、ただなんとなく水平ラインを引いてトレードしてしまいがちになります。 エントリーポイントばかり探してしまうんですね。 相場の分析はエントリーポイントを探すだけではなく、まずは ...
続きを見る
トレードのタイミングを身につける
トレンドの把握方法などは一般書籍でも多く書かれているのですが、一番曖昧なエントリーのタイミングも検証して身につけていく必要があります。
エントリータイミングで有名なのが、ゴールデンクロスやデッドクロスです。
ただこのゴールデンクロスやデッドクロスだけでエントリーしてもなかなかうまくいかず、ダマシにあったとか言うのです。
トレンドができていても、どこでエントリーしてもいいわけではなく、押し目や戻り目を待って引きつけたところでのゴールデンクロスやデッドクロスを狙う必要があります。
勝てないトレーダーは圧倒的に検証不足
楽して稼ぎたい
そう思う人が多く、「初心者でも簡単に月収○○○万円」とか美味しい話に目がいってしまいます。
そのような商材で溢れているのに、稼げているトレーダーは全体の5%以下と言われています。
何か勘違いしているのが、相場はゲームではありません。
ゲームのように強い武器を手にすれば勝てるように相場はできていないことに、早く気づかなければいけません。
今、専業で稼いでいるトレーダーは、数年かけて検証と練習を繰り返した結果、身についた技術で稼いでいます。
相手はプロでることを理解しよう
PCの前でチャートを見ていると忘れがちになるのですが、PCの先にはプロトレーダーがいることを忘れてはいけません。
プロトレーダーは値動きから相場を判断して、トレードできる相場環境なのか、あるいはトレードできない相場環境なのか判断しています。
トレードできる相場環境だと判断しても、すぐにエントリーせずにエントリーできるポイントを予め予測しておき、エントリータイミングを図っています。
その辺の商材で売っている、矢印マークが出たからエントリーみたいなこともしません。
その情報商材で勝ち続けているトレーダーを聞いたこともないですし、勝てるトレーダーが5%以下なんてことにもならないでしょう。
1つの武器(手法)を磨き続ける
トレード手法やノウハウを1から構築する方法でも、プロトレーダーの手法を真似する方法でも構わないのですが、この手法で稼ぐと決まればその「武器」を磨いてください。
言わば検証と練習です。
その武器の得意な相場を見つけ出し、その得意な相場だけを狙い、不得意な相場には手を出さないようにする。
これが大事な考えで、不得意な相場も狙えるようにしてはいけません。
不得意=難しい相場
であることが多いため、狙うことは危険が高いわけです。
もう1つ
その武器があなたのスタイルに全く合わないと判断すれば別の武器に変えるのもいいですが、コレクターになるのだけはやめましょう。
FXで稼ぐことが目的なのに、稼ぐ方法を集めても仕方がありません。
できるだけ1つの武器(手法)に絞り、磨いていくようにしましょう。
まとめ
FXの勉強をこれから始める人や、すでに勉強している人は最低限の基礎知識を学んだあとは、検証と練習に取り組むようにしましょう。
プロの手法はびっくりするほどシンプルで、複雑なトレードはしていません。
しかし
シンプル=簡単ではない
これは知っていなければいけません。
経験を積んだ結果、簡単だと言えるだけで、そのレベルに達するまでが大変なのです。
どんな相場でも稼げる手法がある。
この考え方は間違っているので、FXで稼げるようになりたい人はコツコツと検証と練習を繰り返すようにしましょう。