FXでトレードをするときに、ただなんとなく水平ラインを引いてトレードしてしまいがちになります。
エントリーポイントばかり探してしまうんですね。
相場の分析はエントリーポイントを探すだけではなく、まずは買いと売りどちらに優位性があるのか。
どうなれば買っていける、あるいは売っていけるのか。
判断できるようにならないといけません。
レジサポラインは買いと売りの優位性を分けるラインです。
ライントレードをする場合は、優位性を意識して引くようにしましょう。
レジサポラインを引く目的
レジサポラインはレジスタンスラインとサポートラインの両方機能したラインです。
メモ
レジスタンスラインはある高値で売りが集中することにより引けるライン。
サポートラインはある安値で買いが集中することにより引けるライン。
レジサポラインは買っていきたいトレーダーと、売っていきたいトレーダーが分かれるラインです。
上昇トレンド相場である場合、レジサポラインを引くことで、どこで買い注文を仕掛ければいいのかわかります。
そのためレジサポラインは意識されやすい水平ラインであり、注文も集中しやすくなります。
レジサポ転換の優位性
先に程でも述べましたが、レジサポラインは買っていきたいトレーダーと、売っていきたいトレーダーが分かれるラインです。
レジサポ転換することで買いと売りの優位性がわかるようになります。
黄色○で明確にレジサポラインを引くことができます。
このレジサポラインは売買の分岐点になるため、レジサポラインより上は買い優位性があり、下は売り優位性があることになります。
じゃあレジサポラインより上で買いエントリーすればいいの?
逆に下にローソク足がきたら売っていけばいいの?
当然ですがそんな単純ではありません。
大きな時間軸と小さな時間軸での優位性
レジサポラインはどの時間足でも引くことができます。
そして大きな時間足ほど影響力は強いため、大きな時間足のレジサポラインを引く必要があります。
メモ
大きな時間足の方の影響度が大きい理由は、見るトレーダーが多いためです。
例えば5分足レベルのレジサポラインを4時間足では引けません。
なぜなら4時間足では4時間に1個ローソク足ができますが、5分足では4時間に48個ローソク足ができます。
この48個のローソク足でレジサポラインが引くことができても、4時間足では1個のローソク足でレジサポラインは引くことができません。
逆に4時間足で引けるレジサポラインは5分足でも引くことが可能です。
そのため5分足や15分足、1時間足でも4時間足で引けるレジサポラインを引くことは可能です。
日足や週足と更に大きな時間足ではもっと影響力が強いことになります。
このチャートでは水色の大きなレジサポラインで買い優位性と売りの優位性が分かれますが、買い優位性でも小さなレジサポラインによりさらに分けることができます。
このチャートは下位足のチャートです。
ダブルトップとなってネックラインを抜けて下落していますが、急反発していますね。
下には先ほどのチャートでもわかるように水色のレジサポラインを引いています。
この時間足では、レジサポラインよりローソク足が下にいるため売り優位性ありの相場ですが、上位足では買い優位性ありの相場であるため、単純に売っていけばいいというわけではないのはこういうことです。
レンジ相場こそチャンス
レジサポラインはレンジ相場でこそ明確に引くことができます。
一方的に伸びている相場では引くことができません。(1分足とかなら引けるかもしれませんが・・・)
レンジ相場をただ抜けるまで「待つ」というのも大事な考え方ですが、ただ待っているだけではもったいないです。
レジサポラインを引くことができれば、レンジ相場を抜ける前から狙っていくことも可能です。
ただしレンジ相場であるため、レジサポラインより下で売っていっても、安値で反発して再度レジサポラインより上へ戻ってくることもあります。
例えば黄色○(矢印部分)で売りエントリーした場合に、レンジ相場の安値まで下げたけど、反発して上昇しています。
今回の場合は薄利決済で逃げる必要がでてきます。
レンジ相場であるため、エントリー後に伸びていく場合もあれば、このチャートのように反発上昇もあるため、そこは予め予測しておく必要があります。
ただ薄利決済でポジションを手放しても、もう一度エントリーすればいいので焦る必要はありません。
トレンド方向へのトレードは必須である
上昇トレンド中である場合は、買い優位性エリアへローソク足が動けば買っていけますし、逆に下降トレンド相場であれば売り優位性エリアで売っていくことができます。
そのためトレンド確認をすることも必要ですし、トレンドと逆らうトレードはリスクが高いためするべきではありません。
トレンドの確認方法はトレンドラインを引く方法や、移動平均線などのインジケーターを使った方法があります。
優位性がなくなれば決済
レジサポラインはエントリーにも使うことができますが、決済にも使うことができます。
上昇すると判断して買い狙いでポジションを持っても、思惑通りにいかず下げてくる場合があります。
売り優位性エリアへローソク足が動いてしまえば決済しないといけません。
優位性がなくなったから決済をする
これは大事な考え方で、その後に再度上昇しても結果論でしかなく、場合によっては上昇せずにどんどん下落して損失が膨らんでいくことも考えられます。
また上昇するだろう
このような希望だけでポジションを保有するのはギャンブルです。
ポイント
優位性がなくなれば決済。
優位性が高くなればエントリー。
このように考えてトレードしていかなくてはいけません。
トレードへ活かす方法
レジサポラインをトレードで活かすためには、トレンド確認とレジサポラインを引けることが必要になってきます。
先にも述べましたがトレンド確認方法はトレンドラインを引く方法や移動平均線などのインジケーターで確認する方法があります。
チャートの左側から予測しておく
レジサポラインを引く場合は必ずできあがった値動きから引くことになります。
まだできていないローソク足で引くことはできません。
レジサポラインを引く場合はレジサポ転換していることが重要です。
黄色○で引くことができます。
この2点でレジサポラインを引ければ、この右側でトレードが可能になります。
3回レジサポラインで反発しているため、エントリーチャンスが3回あったというわけです。
レジサポラインの引き方は、こちらの記事でも紹介していますのでご覧ください。
-
【超重要】レジサポラインの”引き方のコツ”
こちらの記事では、水平ラインで有名はレジスタンスラインとサポートラインそしてレジサポラインついて解説しています。 レジサポラインは、レジスタンスラインとサポートラインどちらにも機能したラインで、あなた ...
続きを見る
インジケーターやトレンドラインで方向を確認
トレンドラインやインジケーターを使って狙うべき方向は予めわかっておく必要があります。
トレンドラインを引いておく
トレンドラインが有効的に機能していますね。
3箇所目の反発では、ほぼ綺麗にレジサポライン近辺で反発しています。
ここではトレンドラインとレジサポラインの2つの根拠があり反発しやすいです。
移動平均線を表示させておく
移動平均線は短期(紫色)20期間、中期(白色)80期間、長期(赤色)240期間を表示させています。
赤色の長期移動平均線も角度をつけて上昇方向であるため、買い目線だということがわかります。
上昇方向で買い目線だと判断して、後はレンジ相場を待ってレジサポラインを引く。
これだけでトレードは可能になりますね。
レジサポ転換するのを「待つ」
レジサポ転換しなければレジサポラインを引くことができないため、早くトレードしたいがために無理矢理引くことができません。
例えばこのチャート
▢白色エリアではレンジ相場ではあるが、明確なレジサポ転換がありません。
どこで引いていいのかわからない状態です。
ですが、2カ所の黄色○でレジサポ転換しています。
メモ
レジサポもサポレジも先にサポートラインが引けるのか、レジスタンスラインが引けたかの違いで意味合いは同じです。
一般的にはレジサポという言い方が多いです。
レジサポ転換を確認してようやくレジサポラインを引くことができます。
その後、2回サポートされて抜けていますね。
ラインが明確になる=トレードすべきタイミングがわかる
ライントレーダーは、明確なラインを引くことが必要になるため、ラインが引けそうにない場合は引けるようになるまで待つ必要があります。
まとめ
レジサポ転換は売買の優位性を示す分岐点です。
ただ反発しているからラインを引くのではなく、目的をもってラインを引く必要があります。
レジサポラインも含め水平ラインはいろんなところに引くことができます。
ですが目的をもってラインを引くことができれば、そのいろんなところにラインばかり引く必要もなく、必要な場所にだけラインを引くことができます。
最後に、レジサポラインはあなた自身で引く必要があるため、どうしても経験が必要になってきます。
数稽古です。
過去チャートで引いてみる。
トレーニングツールを使って引いてみる。
-
過去検証ツール「練習君」を使用した感想
土日の休みでもトレード練習がしたい! 日々忙しいサラリーマンや主婦の方で、動いているチャートでトレードの練習や検証ができない人も多いと思います。 土日は相場も止まっているため、動いていないチャートで検 ...
続きを見る
練習方法はあります。
あとは数稽古です。