ストキャスティクスは過去の最高値や最安値から現在のレートが、どこを位置しているのか数値化した指標になりオシレーターの中で代表的なインジケーターになります。
ストキャスティクスとは?
ストキャスティクスにはファーストストキャスティクスとスローストキャスティクスの2種類ありますが、多くの場合はこの2種類のストキャスティクスを組み合わせて、%K、%D、%SDの3種類あるラインでトレードをしていきます。
%K(紫)=設定9
%D(青)=設定3
%SD(赤)=設定3
ファーストストキャスティクス
期間の最高値、最安値や終値から算出される%Kと、%Kを平均化した%Dで構成され%Kの方が%Dより動きが速いことが特徴です。
スローストキャスティクス
%Dと一定期間の%Dの平均化した%SDを使い、%Dの方が%SDより動きが速いことが特徴です。
メモ
ストキャスティクスには%Kと%Dを使ったファーストストキャスティクスと%Dと%SDを使ったスローストキャスティクスの2種類がある。
買われすぎエリアと売られすぎエリア
ストキャスティクスは、現在のレートがある期間の最安値~最高値の間のどこの位置にいるのかを0~100の間を%で表し、0~20を売られすぎエリア、80~100を買われすぎエリアとするのが一般的です。
ストキャスティクスの示す3本のライン
ストキャスティクスにはファーストストキャスティクスとスローストキャスティクスの2種類ありますが、この2種類を組み合わせて%K、%D、%SDの3本のラインを使いゴールデンクロスやデッドクロスでエントリーの判断をしていきます。
ラインの動く早さは%Kが一番速く、%D、%SDへ順に動きが遅くなります。
エントリーのタイミング
ストキャスティクスは上昇トレンドの場合は、売られすぎエリアでゴールデンクロス、下降トレンドの場合は買われすぎエリアでのデッドクロスでエントリーを行います。
上昇トレンドのチャートで、黄○ではゴールデンクロスになっており買いポイントになります。
このクロスの判断は%K(紫)と%D(青)のクロスと%D(青)と%SD(赤)のクロスで判断していきます。%Kと%Dのクロスが先にきますので、エントリーに遅れた場合は%Dと%SDのクロスで入ることもできます。
逆に下降トレンドの相場で、緑○ではデッドクロスになっており、売りポイントになります。
トレンドの方向に合わせたクロスを狙っていくことになります。
エントリーのタイミング
・%Kと%D(ファーストストキャスティクス)のゴールデンクロスやデッドクロス
・%Dと%SD(スローストキャスティクス)のゴールデンクロスやデッドクロス
ストキャスティクスでのダマシ
ストキャスティクスはクロスが頻繁におこります。
先ほどのこのチャートがいい例なのですが、黄○でのゴールデンクロスを狙っても全く伸びずに、下手すれば損切りです。
そのため、トレンドの方向確認が必要でトレンド方向に合ったクロス(買いならゴールデンクロス)を狙う必要があります。
ストキャスティクスと移動平均線の組み合わせ
ストキャスティクスでのトレンド把握は難しいため、他のインジケーターやラインを引くなど、トレンドの確認方法が必要になります。
単純移動平均線(SMA)を追加してみました。
短期(紫)に20
中期(青)に80
長期(赤)に200
移動平均線を見てみるとパーフェクトオーダーにもなっており、下降トレンドになりやすい相場でもあるため、デッドクロスしたタイミングで売りポジションを持つことも可能になります。
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まとめ
ストキャスティクスは過去の最高値と最安値から現在の価格がどこに推移しているかを表すオシレーターになります。
ストキャスティクスだけでのエントリー判断は難しく、トレンド系指標など別のインジケーターと組み合わせて使うことをオススメします。