トレードを行うときはAsk(ロング)かBid(ショート)エントリーかどちらかを上位足の流れから、下位足でタイミングを見て注文します。
注文の方法には、クイックトレード(成り行き)やチャートを見ることができなくても注文を入れてポジションを持つ指値、逆指値、OCO、IFD、IFO注文などがあります。
各種注文方法を覚える前に、AskとBidについて説明します。
Ask(ロング)とBid(ショート)
まず買いエントリーをよくロングエントリーといい英語表記でAskと表示されています。
ロング(買い)エントリーをした場合、決済はショート(売り)になります。
今回の場合は1ドルを110.60銭で買いました。
そして1万通貨でのトレードなので、110.60×10000=1106000円の取引です。
そして決済では、112.60×10000=1126000円で売ることになりました。
その差額は
1126000-1106000=20000円の利益となります。
因みにFXではいろんな通貨があるため、ややこしいのでpipsという単位を使います。
0.01円=1銭=1pip
1円=100pipsです。
今回は200pipsの利益となります。
次に売りエントリー(ショートエントリー(bid))についてです。
ショート(売り)の場合、決済はロング(買い)になります。
今回の場合は1ドルを112.80銭で売りました。
そして1万通貨でのトレードなので、112.80×10000=1128000円の取引です。そして決済では、111.07×10000=1110700円で買うことになりました
その差額
1128000-1110700=17300円の利益となります。
相場は上がるか、下がるかだけなので簡単そうに見えますが、必ず上位足の確認が必要になります。
現段階では基礎知識の習得がメインですので、買いでも売りでも稼げるんだぁ程度で理解していただけたらと思います。
指値注文と逆指値注文とは?
FXにはチャートを見ていない時でもエントリーが出来るように注文の予約ができます。
その代表的なのが指値注文と逆指値注文になります。
それでは、それぞれの注文の使い方を説明します。
指値注文とは?
指値注文はレートが戻ってきたときに、エントリーする注文です。
例えば
現在の米ドル/円のレートが100円の場合、95円まで下がったら買っていこうあるいは、100円の場合105円になったら売っていこうと考えたときに、あらかじめ指値注文を入れることができます。
チャートでは現在レートが111.24円なのですが、赤矢印のような動きを期待して、111.10円で買い注文を入れたい時に使えるのが指値注文になります。
売りの場合は、赤矢印の反転の動きに期待して、売りの指値注文を入れることができます。
ポジション保有時に指値注文を保有ポジションに対して入れることもできるのですが、保有ポジションに指値注文を入れる目的は、利益確定をさせるために入れます。
110.60円で買いエントリー。
その後保有し続けて111.50円で決済したい場合、チャートを見続けることが難しいのであれば、あらかじめ指値注文を入れることで111.50円に到達すると自動的に決済(利益確定)させることができます。
売りポジションの時も同様です。
逆指値注文とは?
逆指値注文はレートが通過した時にエントリーする注文です。
例えば
現在の米ドル/円のレートが95円の場合、100円を越えたら買っていこう、あるいは100円の場合95円より下げたら売っていこうと考えたときに、あらかじめ逆指値注文を入れることができます。
売りエントリーの場合に111.10円を下へ抜いていけば売りエントリーしたい時に、逆指値注文を入れておきます。
買いの場合は111.50円を越えて買いたい場合に逆指値注文を入れます。
ポジション保有時は損切り注文に使えます。
このように売りエントリーしたけど、思惑通りにいかず損切りになりました。
少し席を外して、チャートが見ることができなかったり、突然PCが固まったり、落ちてしまったときに急落や急騰が起こると、損失が大きくなる場合があるため、損切りはエントリー後に必ず入れる必要があります。
逆指値注文で損切りは必ず入れておきましょう。
2つ同時注文可能なOCO注文とは?
OCO注文は新規注文とポジション保有時で使い分けることができます。
新規注文では指値注文と逆指値注文両方で発注ができて、ポジション保有時には利益確定と損切り注文を同時に発注できます。
OCO注文では2つの注文を同時発注ができて、片方の注文が約定すれば、もう片方の注文は消滅するといった注文方法になります。
新規注文を入れたい場合
新規で買い注文を入れたい場合
●指値注文で押し目を狙う
●逆指値注文で高値ブレイクを狙う
この2つのパターンを考えた場合、OCO注文はどちらでもエントリー可能にした注文方法になります。
押し目を作った時にエントリー出来れば、111.50での逆指値注文は消滅します。
逆に押し目を作らずに111.50の高値をブレイクしていけば、111.50で買いエントリーが約定すると、111.10での指値注文は消滅します。
売りの場合も同じです。
もう一度高値で反転すると予想して111.50で指値注文を入れておくパターンと高値まで上昇しないことも考慮して、111.10をブレイクして下抜けすることを考えて、逆指値注文を入れることができます。
すでにポジション保有の場合
すでにポジションを持っている場合は、利益確定と損切りの設定に使用出来ます。
110.60で買いポジションを持った場合に、110.35より下に抜けた時を考慮して損切りを設定。
そして111.70まで伸びることを期待して利益確定の注文を同時に入れることが出来ます。
このように損切りと利益確定の注文を同時に出せることもOCO注文の便利な点です。
If done注文(IFD)とは?
If done注文(IFD)は一度に2つの注文を入れることができます。
使い方としては
●新規注文+利益確定注文
●新規注文+損切り注文
この2つの使い方をします。
新規注文+利益確定注文
例えば
110.60で買いたい場合に、IFD注文では110.60で逆指値をいれて、111.70まで期待できそうであれば、111.70で指値注文を入れておきます。
期待通りになれば自動的に買いエントリーで約定されて、111.70で利益確定となります。
新規注文+損切り注文
例えば
111.10で押し目買いを狙いたい。そして損切りも入れておきたい場合に、111.10で指値注文を入れておいて111.00で逆指値を入れておきます。
これで新規注文と損切り注文を入れることが出来ます。
損切りも同時に発注できますので●新規注文+損切り注文の使い方がオススメです。
If done+OCO注文(IFO)とは?
If done+OCO注文(IFO)は一度に新規注文と同時に利益確定の指値注文と損切りの逆指値注文を出すことができる注文方法です。
例えば
111.10で買いの指値注文を入れると同時に、111.00で損切りの逆指値注文と111.50での利益確定の指値注文を、一度で出すことが出来ます。
この場合も
111.10で売りの逆指値注文と同時に111.50で損切りの逆指値注文と、110.50で利益確定の指値注文を入れることが出来ます。
IFD注文では利益確定か損切りかどちらかでしたが、IFO注文では利益確定も損切りも両方注文できるので、IFO注文で完結出来ます。
相場の状況で注文方法を使い分けることが出来ます。